寒いのは好きじゃない
『早くあったかくなってくれへんかな』
今の時期このセリフが毎日ループされてしまう。
そんな中でもこの季節には美味しいお鍋やおでんなど、心も身体も暖かくなるような料理も存在するのだ。
今回ご紹介するのは老舗レベルで昔から存在する『竹の館』さんだ。
結構有名なお店なので知っている人も少なくないだろう。
バンドマン時代だった頃よくお世話になっていたが、久しく行くことはなかった。
この寒さが続く厳しい時期にどうしても美味しいおでんが食べたくなってしまい、重く固まってしまった身体を奮い立たせこの竹の館さんへ行くことを決心したのだ。
さすが竹の館
ド平日の夜にお伺いしたのだが、店内はお客さんでいっぱい。
待つようなことはなかったが、所狭しと席が並んでいるので隣のお客さんに気を使うような形で席についた。
早速メニューを見ると、ズラリとおでんの品目が並んでいる。
隣のお客さんがどうだとか、上着はどこに置くだとか、私の少し怒り気味のお腹はそんなことを気にすることなくメニューに集中させてくれた。
熱々のおでんとビール
テキパキと仕事をこなすおばさまの隙を見計らって『すみません』と少し大きめの声をかける。
ビールか日本酒で悩んだが、勢いのあるビールをチョイスしおでんを何品も注文した。
おでん屋さんならではの話だが注文するとすぐさま手元におでんが届く。
こんなに注文したっけ?と思うくらいの量がお皿に並んでいる。
写真ではわかりにくいが大根の厚みが5cmぐらいあり、目の前で見ると大迫力だった。
しっかりとおでん達にカラシを付けて口いっぱいに放り込む。
口の中を熱々のお出汁が溢れるように潤してくれるのだが、これはもうたまらない。
特に大好物の餅入り巾着が美味しくておかわりしたかったが、私のお腹はもう満足だったみたいだ。
すっかりとほろ酔いになってしまった私は満足したお腹と共にお店を後にした。
今まで寒さに散々文句を言っていたが、この日ばかりは冷たい風も心地よく感じてしまった。