オーディオインターフェース?
また長ったらしく、なんだか難しそうな名前だなこれは。
私もDTMを始めた頃、こんなの必要なのか?と疑問に思っていた。
ただどうしても作曲していく中でスピーカーを使って音を確認したかった私は、オーディオインターフェースを買うしか方法がなかったのである。
それではどんな人にとってオーディオインターフェースが必要なのか?
そういった疑問に以前簡単に説明しているが→DTMに必要な機材とは?
今回も簡潔に説明してみよう。
- 良い音で歌を録音したい
- 良い音で楽器を録音したい
- 本格的なスピーカーを繋げたい
- MIDIキーボードのレイテンシー(遅れ)を軽減したい
- ヘッドホンの音を良くしたい
歌を自分で歌ったり、ギターを演奏したりしたい人はできれば購入した方がいい。
あと需要は少ないかもしれないが、スピーカーを繋げたい人も必要になってくる。
それでは今回オーディオインターフェースの選び方やオススメを解説していこうと思う。
まずは音質の見分け方
オーディオインターフェースの商品説明欄なんかをよく見てみると『24bit/192kHz』こんな数字をよく見かける。
これこそが音質を見抜くための数字なのだ。
めちゃくちゃシンプルに説明すると、この数字が大きければ大きいほど音質が上がると考えてくれていい。
画像で言うところの画素数によく似ている。
この『24bit/192kHz』が最近のオーディオインターフェースの平均的な性能だ。
よっしゃ!それじゃあ最高音質のオーディオインターフェースを買おう!
いやちょっと待ってくれ。もしあなたがドブに捨てるくらいのお金を持っているのであれば誰も止めない。
そうでなければどうか続きを聞いてほしい。
CDをご存知だろうか?
昔は暇があればタワレコやHMVなんかに出向き、試聴コーナーで新しく販売されたCDの音楽を聴き漁っていたのを思い出す。
あの懐かしいCDの音質を見てみよう。
『16bit/44.1kHz』
そうだ。先ほどのオーディオインターフェースの平均性能よりも圧倒的に音質が低いのだ。
そして最近のApple MusicやSpotifyなどのストリーミングサービスもCDと同じくらいの音質だと言われている。
よって初めて購入するオーディオインターフェースは平均的な性能で何の問題もない。
※最近販売されているオーディオインターフェースにはこの数字が記載されていない事がある。もうあまり重要視されていない証拠だろうか。
入力数・出力数
次は英語で言う『inputとoutput』を確認してみよう。
◆ input
まずは入力数【input】から説明する。
inputに挿し込むのは歌やアコースティックギターを録音するためのマイクだったり、エレキギターやエレキベースのジャックだったりする。
いわゆる録音したいものを挿し込むわけだ。
例えば、ギターを弾きながら歌うとなれば、2つのinputだけで事足りる。
歌を入力するためのマイクとギターを入力するためのジャックだ。
それでは12inputなどの数が多い入力数はどんな人が必要になってくるのだろうか?
例えば生ドラムの録音。
バスドラム・スネア・ハイハット・タム・シンバル。。。。
こんなのを1本のマイクで録音するなんて到底できない。(する人もいてるだろうが)
各太鼓を1本ずつ録音するとなると最低でも8本のマイクが必要になってくるだろう。
という事はオーディオインターフェース側もそれと同等かそれ以上のinput数が必要になってくる。
先に音作りをするのであればミキサーに突っ込んでステレオアウトなんてこともできるが、個人のDTMerにとってあまり現実味がないだろう。
このように同時に何本も録音する必要がある人はinput数を気にしなければならない。
(※仮に私が生ドラムを録音したくなった場合は、レコーディングスタジオにお願いすると思う。)
◆ output
次は出力数【output】を見ていこう。
outputとはパソコンやDAWからの音を外に出す役割だ。
なので基本スピーカーを繋げる。
スピーカーはLとR(左と右)の2本繋げる必要があるため、2つのoutputがあれば大丈夫なんだが、有名なプロデューサーなんかを見ていると、何本もスピーカーが並んでいるのを見かける。
スピーカーもメーカーや機種で出音に少し癖があったりするので、アウトプットのチャンネルを切り替え、各スピーカーで音を確認するために使用するのだ。
確かに何本もスピーカーが置いてあるのは見た目的にかっこいい。
男心がくすぐられるのは間違いないだろう。
input/output 他の使い方
あなたがエフェクター機材(ハード)を持っていたとしよう。
その持っているエフェクターを各トラックで使えないのだろうか?と言う疑問が出てくるかもしれない。
そういった場合もこのinput/outputを使用することになる。
トラックで作った音をエフェクター機材に向かってoutput(出力)する。そしてエフェクターで加工した音を再度パソコン側にinput(入力)するという方法だ。
こだわりの強いプロデューサーなんかは、キーボードやオーディオインターフェース以外にもパソコンの周りに様々な機材が並んでいる事がある。(特にミックスエンジニア)
こういう方達はソフトだけに頼るのではなく、ハード(機材)をこよなく愛していらっしゃるのだ。
その他
他の機能を簡潔に説明していこう。
◆MIDI in 数
MIDIキーボードなどのコントローラーをどれだけ繋げれるか
◆ヘッドホンout
繋げれるヘッドホンの数
◆48Vファンタム電源
歌やアコギなどを録音する際はコンデンサーマイクというマイクを使うのが一般的だ が、このマイクにはこの電源が必要になる。
大まかに説明したが、基礎知識として活用していただければと思う。
以上の知識を入れたとしてもメーカー側は自社製品を買ってもらいたいために
『こんな性能がついてるぜ!』と難しい言葉を連発してくる。
そういう言葉の混乱を防ぐためにも私がオススメするオーディオインターフェースを紹介しておこう。
コスパ重視(最初はこれで全然OK)
①スタインバーグ
スタインバーグは元々ドイツの会社だが、現在YAMAHAの子会社になっている。
なのでサポートとのやり取りが日本語でできる安心感があるのだ。
正直これはかなりありがたい。
そして音にも定評があり価格も良心的だ。私も現在スタインバーグを使用している。
②ローランド
こちらも安くて最初に購入するオーディオインターフェースに最適だ。
なんといっても世界初のパソコン対応USBオーディオインターフェースを作ったのが我が国が誇るこのRolandなのだ。
私もよくRolandの機材にはお世話になっている。
性能重視(プロも多様)
③ユニバーサルオーディオ アポロ
このアポロシリーズのオーディオインターフェースも購入すれば、かの有名なUADプラグインソフトが使えるようになる。(アナログ系)
実際にプロの方たちもこのプラグインを使って音作りをしている。
真空管などのアナログ的な柔らかい音色を得意とするので、暖かみのある音楽を得意とするのではないだろうか。(激しい音楽にも使える)
ただやはり高い。
④Apogee
私のイメージだがシンプルでオシャレで高性能。
私が今欲しいオーディオインターフェースがこちらのブランド。
こちらはApple専用と言っていいくらいのメーカーで、iPhoneやiPadなどのiOSにも対応しており、超がつくほどの高品質だ。
⑤RME
このRMEは私たちが買えるオーディオインターフェースの中で解像度はピカイチだと思っている。
その分初心者には扱いにくいという意見もチラホラ聞こえてくるのも事実だ。
音の分離が激しいらしく、素人には簡単に扱えないという人もいてる。
完全に個人的な意見だが、作曲家よりもエンジニアに向いているんじゃないかな?
そして何より白目をむくほど高い。
最後に
上記に記載してある商品は基本小さいサイズで場所を取らず、持ち運びも楽で、in/outが少ないタイプのものを載せている。
よってもっとin/out数などが必要であれば上記メーカーから機種を選んでくれれば問題ない。
お金に余裕があれば、後に紹介した高級オーディオインターフェースを買っても問題ないが、そんなにお金をかけたくないのであれば先に紹介したコスパ重視のモデルで本当に何の問題もない。
ただ必ず、input/outputや自身が必要としている機能をチェックするようにしてほしい。
そしてメーカーによって設定方法が違うかったりするので、もし購入前・購入後わからないことはメーカーに問い合わせたり、私に聞いてくれても大丈夫だ。
わかる範囲で精一杯お答えさせていただく。