今回試聴した機種

前回ご紹介させていただいた大阪日本橋にあるe-イヤホンさんで試聴させてもらった。

①AKG/K712PRO(開放型)
②Austrian Audio/Hi-X65(開放型)
③Audio Technica/ATH-M50x(密閉型)
④YAMAHA/HPH-MT8(密閉型)
⑤AKG/K553MK2(密閉型)
⑥SHURE/SRH1540(密閉型)



この6機種に限定し、念入りに視聴してきた。


皆さんにわかりやすいように個人的に点数をつけていこうかな。(10点満点)
ただしこの点数は個人的主観が非常に強いのであまり当てにしない方がいい。


そして案件とかではないので好き放題言っても良いだろう。笑


上手く説明できるかわからないがそれではいってみよう!!

①AKG K712PRO


何だこれは?ヘッドホンといえば耳元で音がなっているはずだが、何だか遠くで鳴っているように感じる。まずこれが第一印象。
低い音から高い音まで音のレンジが広い。そして位置まではっきりわかる。
いい意味で音像が遠くて、全体を見渡せる感じがいいなこれは。
そしてゆったりとした着け心地。気持ちいいいいぃぃ。
これは長時間の制作にも全く疲れないだろう。
このヘッドホンは音像の遠さでいえば唯一無二かもしれない。
ただ私が作る曲の音を確認するのには少し力強さが足りないかも。。。
ポップスやロック、ジャズやクラシックとかには向いていると思われる。

②Austrian Audio Hi-X65


おお!ハッキリくっきり!
低音から高音まで繊細な表現力で聴かせてくれる。
モニターらしく、耳元でしっかりと音を鳴らしてくれる。
これは密閉型か?と勘違いしてしまうほど音の輪郭までしっかりと伝わってくる。
本当に音が細かく、解像度が抜群で確認したい音が手に取るようにわかる。
これだと悪い音がしっかりと悪く聴こえるので私に向いているかもしれない。
私が作る曲を後から確認してみると耳に痛い部分があるのだが、そういう私の弱点を埋めてくれるかもしれないなこれは。
着け心地は若干硬く感じたが、全然許容範囲だ。

③Audio Technica ATH-M50x


こちらは海外でも使っている人が多いヘッドホンだ。
第一印象は低音。ブーストしてるんじゃないかと思うくらい低音が出てる。
ただ低音が出てるのはいいんだが、ハッキリというより若干モッタリした印象だ。
その他の帯域に関しては特に悪い印象はなく、しっかりとモニターヘッドホンの役割を果たしてくれるだろう。
ただ私が気にしている『悪い音』だが、このヘッドホンで聴くと気にならなかったのだ。
そこが私には致命傷で、これを購入することはないだろう。

だが爆音でノリノリにダンスミュージックを作りたい人には最適かもしれない。
着け心地もよく、疲れることはなさそうなのでDJプレイにも向いていると思う。

④YAMAHA HPH-MT8


これはシャカシャカしている!!笑
先ほどのオーディオテクニカとは正反対でMIDからHIGHまでブーストしてるんじゃないかと思うくらい前に出てきている。
ハキハキと元気な音で、中高音重視な印象だ。その分音の繊細さはあまり感じれなかった。
そして低音は引っ込んでしまっている。
特性だけでいうとSONYのCD900STに似てるんじゃないだろうか。
そして音像が近いのでどちらかというとプレイヤー(演奏者)向けかな?
日本を応援している私はこのYAMAHAのヘッドホンに期待をしていたが、少しだけ外れてしまったようだ。
けれども私は先ほどのオーディオテクニカよりもこっちが好きなのは事実だ。
着け心地は若干硬かった。

⑤AKG K553MK2


これを一言で表すと良い意味でも悪い意味でも『地味』だ。笑
これまで聴いてきたヘッドホンの特徴が強すぎて、地味に感じてしまったのだ。
逆をいえば、余計な味付けをしておらず、フラットな印象。
モニターヘッドホンはフラットな特性を求めるために、そこだけを考えると全然悪いヘッドホンではないのだ。
そして音像が少し遠く、着け心地も悪くない。
どうしても密閉型が欲しくて、長時間作業したい人には最適かもしれない。
ただこのヘッドホンも私の悪い音を炙り出してくれなかった。


元々このヘッドホンは試聴する対象に入ってなかったのだが、お目当てのベイヤーダイナミックがなかったので代わりにこれを試聴してみたのだ。
この第一印象は本当によくできたヘッドホンだ!という感想。
着け心地はもちろんのこと、音像が程よい距離でこれぞモニターヘッドホン!という感じがした。
あの密閉型の狭苦しい印象がなく、隅々まで音を長時間確認できる。
非の打ち所がない商品で、さまざまなジャンルに対応できそうな気がした。
このヘッドホンがあれば開放型はいらないんじゃない?と思えるほどよくできている。
ただ一つだけ欠点を発見してしまった。
それは両サイドから線が出てしまっていることだ。片方だけから線が出ているヘッドホンに慣れている人は、これが気になってしまうかもしれないですな。

できれば自分の耳で確認。

冒頭にも説明したが、音の好みには個人差がかなり出ると思われるので、私の感想や点数なんていうのも参考程度にしといてほしい。


自分の作りたい音楽、こだわりの音などをしっかりと確認できるヘッドホンを選んであげよう。


ただ上記でご紹介させていただいたヘッドホンたちはハズレということはないので安心していただきたい。

試聴には下準備が大事

わざわざ遠くまでお金と時間を使っていくのだから(私の場合)、しっかりと準備はしておきたいところだ。


とういうことで皆さんにアドバイスも含め私が準備していた事をお伝えしよう。

①聴きたいメーカーや機種を決めておく

何の知識もなく、店に行くとヘッドホンの数が多すぎてどれを視聴したら良いのかわからなくなってしまう。


そこで自分なりにWebなんかでしっかりと調べて、予算やヘッドホンの特徴やレビューなどで機種を絞り込みスマホなんかにメーカーと機種をメモしといてあげよう。


まぁ最悪店員さんにDTM用のモニターヘッドホンおすすめを聞くのもアリかもしれないが・・・

②試聴する曲をあらかじめ決めておく

自分の好きな曲で構わないので、2曲以上は用意しておこう。


もし自分自身で作った曲があるのであれば、絶対に試聴するべきなので必ず候補に入れてあげてほしい。


そして選んであげた2曲以上の曲を毎回違うヘッドホンで聴き比べしてほしいのだ。


ここで私が用意して行った曲をご紹介する。これは私の好みが強いんだが、曲の選び方の参考にしてみると良いだろう。

①skrillex/XENA (低音確認用)

この曲はサブベースがわかりやすく鳴ってくれているので、低音の確認用として準備しといた。

②ADELE/Hello(中高音確認用)

このアデルさんの歌声がカッコ良すぎて候補に入れておいた。ピアノの音や空気感などの中高音域の確認用として。

③YOSHITOMO/日常ムジカ

この曲が最重要なんだが、私がこの曲を作っているときには気付けなかった耳に刺さるような痛い音があるのだ。【曲を作っているときに気付けない】というのが問題で、この悪い音をやっつけるために今回ヘッドホンを選びに行ったのだ。なのでこの曲の音が良く聞こえるヘッドホンは私には向いていないという訳だ。

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